日常ツバメガエシ

スポーツ観戦好きの諸々スポーツ話

天皇杯3日目in駒沢体育館

代々木第二が工事に入って使用できなくなったため、駒沢体育館をお借りすることに。こんなに駒沢体育館が狭いなんて思わなかった。試合開始1時間前に会場入りしても、席を探すのに苦労するとは…。開場が8時で(当日軽量あるからね)席を関係者ががっちり確保したり、報道者席がちょっと取り過ぎだろう(横長の席片側全部確保してた)とか、あったし。後者は、3日目の午後から一部開放はしていたとはいえ…。あと、体育館入ったらお味噌汁の香りが。ケータリングのせい(日本レスリング協会サイトより)。たーんとお食べ、とは翌日の計量がある可能性がある選手にはあまり言えないが。
以下、各階級箇条書き。まずは翌日に準決勝以降がある10階級。ここまでの2日間は、決勝のみを翌日に実施する形。試合の都合上もあるんだろうが、個人的には、全日程同じ形にした方がいい気がする。階級によって差が出ちゃうのは良くないような。日本レスリング協会からの結果と、勝ち上がり選手の声健闘選手の声を念頭に置いて。

  • 女子68kg級。五輪階級。準決勝以降しかないのでこの日は試合なし。
  • 女子62kg級。五輪階級。ジャパンビバレッジ・川井梨紗子選手はシードの関係で準決勝以降のため、この日試合なし。シード2の自衛隊体育学校・伊藤選手が予選の至学館高・類家選手相手に苦戦をしていた。類家選手は世界カデット選手権で準優勝している選手なのか。見た目的に、ミックスなのかな。
  • 女子50kg級。五輪階級。東新住建・登坂選手が故障から復帰が難しい、という話は前から聞いていた。この日の青山学院大・加賀田選手との試合も苦戦。とはいえ、加賀田選手だって48kg級世界ジュニア選手権チャンピオンなんだが。それを苦戦したとはいえ勝ったのは凄いと思うのだ。しかし、その後のやりとりは、登坂選手が気の毒だった。この取材、翌日テレビで映ってたけど(日刊スポーツより)インタビュー中にこのやり取りしんどいよ…。自衛隊体育学校・入江ゆき選手は女子高生選手2名ぼっこぼこにしてた(言い方)。調子良さそう。
  • 女子53kg級。五輪階級。ここは順当に準決勝に上がった感じかな。
  • 男子フリースタイル57kg級。五輪階級。エントリー選手多い!そして博報堂DYスポーツ・中村倫也選手が出てなかったのに今更気づいた(あ)山組にいないので、直前までに棄権だろうなあ。特筆すべきは、この中で高校生が準決勝まで上がってきたことかな。日体大柏高の山口選手。55kg級のインターハイ覇者だそうな。そして、地味に2回戦で50kg級のインターハイ覇者の同じ日体大柏高・谷口選手と当たるという(谷口選手は初戦を勝ち上がってきた)。高校生怖いなあ…。この山は割と色々あって、国士館・大城選手がシード5の福岡大・田代選手をテクニカルフォールで破るシードダウン(とはいえどちらも明治杯に出ているので、実力差はあまり感じないけど)。その大城選手を山口選手がテクニカルフォールで破る。ひいい。個人的にはシード3のみかん色シングレットレスラー(違)和歌山県体育協会・守田選手と、以前天皇杯2位にもなった自衛隊体育学校・川野選手の準々決勝での対戦は面白かった。シード1・ALSOK・高橋侑希選手とシード2・日体大・長谷川選手は…ちょっと相手にしたくないぐらいにぶいぶいいわせてたなあ(遠い目)
  • 男子フリースタイル65kg級。五輪階級。やはりエントリー選手多い!いきなりのびっくりは、シード1の自衛隊体育学校・鴨居選手が初戦(シードなので2回戦)敗退のシードダウン…!シードダウンを達成したのは日体大・寺田選手。こちらは1回戦からながらも、1回戦は相手が棄権したので初戦だったという。昨年の全日本学生選手権3位、今年の東日本学生選手権は優勝されているようなのだけれど、そこまで目立った成績はなくて、年齢的にも4年生だし、もしかしたら…かなあと思いつつも。勝った時、あまり大声出さない日体大の応援の皆様が盛り上がってたし。そして寺田選手はその後、同じく日体大の嶋江選手(こちらは3年生、新主将だそうで)にやられちゃったのだが(遠い目)まあ、嶋江選手も実力者だし。そしてもう一つのシードダウンは、シード4・サコス・阿部選手。ただ、こちらはノーシードとはいえ実力者(+お兄ちゃんのせいで名前が売れてる)自衛隊体育学校・高谷大地選手。動きもなかなか良くて、結局準決勝進出。一方。シード3・自衛隊体育学校・金城選手の山には、反対側に、ノーシードで1回戦から試合をする(!)階級を上げた&ちょっと怪我で戦列を離れていたリオ五輪銀メダリスト・樋口選手と、これから期待されているJOCエリートアカデミー出身の山梨学院大・乙黒拓斗選手がいるという。ひっ。なので、樋口選手vs乙黒拓斗選手が壮絶な試合に。2回戦なのに…。健闘選手の声の樋口選手御本人のコメントの通り、片足タックルは本当に警戒されている感じ。それでも5点とってるところが凄いといえば凄いのだが。で、実は樋口選手に乙黒拓斗選手が制されてローリングされそうになった時に抵抗したせいなのか、審判の笛でストップかかった時に、乙黒拓斗選手が途中で膝を伸ばしてしんどそうに…。結局試合自体は乙黒拓斗選手が勝ったんだけど、結局アレが祟ったのか、金城選手との準々決勝は乙黒拓斗選手が棄権。金城選手が漁夫の利というか…。
  • 男子フリースタイル86kg級。五輪階級。ちょっとエントリーが少なくてびっくりした。飛び抜けた選手がいる階級でもないと思うし。エントリー8名で1回戦4つのみ。シード4選手が順当に。
  • 男子グレコローマンスタイル60kg級。五輪階級。エントリーは少なめ。シード4の河名選手は山組に名前があるものの、棄権。なので2回戦の対戦相手だった九州共立大・河口選手が試合をせずに準決勝へ。まあ…問題は次の日の相手だけれども…。その他はシードが順当…と言うには、実は自衛隊体育学校・清水選手は危なかった。日体大・鈴木絢大(あやた)選手、まだ大学1年。うわ。
  • 男子グレコローマンスタイル77kg級。五輪階級。エントリー結構多い。ここはシード1・ALSOK・屋比久選手はまあ順当だった。が、他が全てシードダウン発生。シード2の自衛隊体育学校・阪部選手が不運だったのは、この山にノーシードで、階級を上げて入ってきた一宮グループ・泉選手がいたことかと。接戦にはなったけれど、ここで泉選手に軍配。なお泉選手のセコンドに見た事ある小さい姿があったんだが、ええと、仕事というか授業大丈夫なんですか先生(あ)シード3の中京学院大・澤田選手は、初戦でNTCコンサルタンツ・亀井選手に敗退してシードダウン。実は亀井選手は元々自衛隊の選手だそうで、自衛隊体育学校の皆様から声が上がっていたり。そのまま準決勝進出。シード4の関西高教員・宇野選手は、2回戦で神奈川大・葛谷選手に敗退してシードダウン。葛谷選手は10月に見てる。あの時は80kg級で出ていたんだっけ。実は初戦相手の日体大・林選手が棄権したのも、葛谷選手には追い風だったかもしれない。接戦の末準決勝へ。
  • 男子グレコローマンスタイル82kg級。非五輪階級。でもエントリー結構多い。五輪云々よりも適正体重なのかもね、まだ。シードが準決勝に順当に。ただ、実はここ、ノーシードでグレコローマンに転向した京都クラブ・北村選手がいた。よりによってシード1・鳥取中央育英高教員・前田選手の山…。北村選手に頑張って欲しかったけど、前田選手がやっぱり普通に強くてなあ…。

さて。ここからは前日準決勝まで実施した決勝のみ階級の10階級、試合順に記載。日本レスリング協会からの結果と、優勝選手の声準優勝選手の声写真集を念頭に置いて。

  • 男子グレコローマンスタイル67kg級。五輪階級。そしてこの日の大本命(あ)。実は下山田選手、川瀬選手に暫く勝ってなかった。優勝選手の声でも御本人がコメントしてるけど、やっぱり気にしてたよねえ。最初も川瀬選手が下山田選手のパッシブからパーテールポジション→2回ローリングで5点と優勢で、このまま川瀬選手が行っちゃうかなあ(書き手は決して川瀬選手も嫌いじゃないけど)、と思っていたら、凄い5点投げが!この5点投げも効いて、最終的に下山田選手が優勝。ガッツポーズの写真が日本レスリング協会Facebookにあったけど、そりゃあああなるって。個人的には、あの5点投げを生で見られたのが幸せだったよ…。
  • 男子グレコローマンスタイル130kg級。五輪階級。ALSOK・園田新選手が谷田選手に何もさせない試合だったなあ…。
  • 男子フリースタイル97kg級。五輪階級。お帰りなさい、ブシロード・山口選手。拓大・園田平選手とは接戦になったのは、まあ仕方ないかな。園田平選手もお兄ちゃんに続きたかっただろうし。しかし、兄弟続けての試合は、日本レスリング協会の作為かなあ。
  • 女子72kg級。非五輪階級。凄いなあ高校生…。古市選手より更に上が出てくるのかあ…。松雪成葉選手は双子の妹さんの方で、お姉さんの泰葉選手が76kg級なので、お姉さんがこのままでいくと、姉妹で五輪に行くには妹さんは68kg級に下げなきゃいけないんだが…どうするのだろう…。
  • 女子57kg級。五輪階級。ALSOK・坂上選手が勝ったのだが、キッコーマン・浜田選手をテクニカルフォールするほど、実力に差が出たのか…。御本人もコメントで「1回しか勝ったことがない」って言うぐらいなのに。
  • 男子グレコローマン87kg級。五輪階級。自衛隊体育学校同門対決。…に、なってほしくはなかったんだけどねえ、3位になった松本篤史選手よ(ぼそ)まあ、動画で見て、苦手のグラウンドでボロ負けしたことは認識しているけれどね…。同門だからか、どうしても動きが少ない試合だった気がする。
  • 男子グレコローマン72kg級。非五輪階級。富士工業・井上智裕選手はまだ頑張るぞ。日本レスリング協会の写真集の写真いいなあ。
  • 男子フリースタイル79kg級。非五輪階級。コーチ(高谷惣亮選手は拓大コーチもなさっている)と教え子対決なので、どう考えてもコーチの方が有利なのは否めず。ちゃんと最後の最後までテクニカルフォールを狙う積極性もいいよね。流石。で、記録のところにある写真。今回はなんだ、と思ったらダンシングヒーローだった(日刊スポーツより)。今、何故か流行なんだそうで(そういうの疎いから知らなかった)。凄いな昭和。そういえば、どこかの階級で入場時にダンシングヒーローかかってたっけ。何かと思ったよ…。*1
  • 女子55kg級。非五輪階級。向田選手、非五輪階級選んだんだなあ。で、そうそう、試合終了時に腰抑えて暫く動けなくて。確かに4点取ってから全然試合が動かなくなってたけど、優勝選手の声のコメントだと、先制点からだったのか…。
  • 男子フリースタール74kg級。五輪階級。髭面藤波選手が圧勝。強くてちょっと悔しい(あ)というか、髭面には理由があったんだ!そういえば昨年の天皇杯出てなかったなあ…。減量失敗って辛いんだよね…。

*1:翌日もどこかの階級で入場時にダンシングヒーローが流れていたのだが、その際にアリーナ正面入り口のちょっと下がってる階段のところで、踊っている方2名ほどいたとか(え)