日常ツバメガエシ

スポーツ観戦好きの諸々スポーツ話

天皇杯1日目

行ってきた。階級別箇条書き。

  • グレコローマン130kg級。選手間の力の差があるのか、見てないと気がついたら終わっちゃう、が多い階級…。拓大・園田選手は普通に磐石。
  • グレコローマン80kg級。ここも拓大・前田選手が磐石の強さ。個人的に吹いたのは同大・榎本選手と日本文理大・加藤選手の1回戦。4点技応酬しまくって最終的に18−15。普通こんな点数にならんよ…。
  • 女子63kg級。そうか、優勝した伊藤選手の所属「東新住建」って、来年登坂選手が入部するところか(そこ?)実は伊藤選手よりも、準優勝の至学館大・源平選手の方が目立つ試合はしていたんだけどね。日大・村田選手も撃破したし。
  • 女子60kg級。決勝戦で姉妹喧嘩が(あ)ぶっちゃけ、至学館大・川井梨紗子選手が強すぎてもう。1回戦とか秒殺テクニカルフォールだったしなあ…。
  • 女子48kg級。自衛隊体育学校・入江選手がきっちり優勝したのはそれはそれなのだが、準優勝の安部学院高・須崎選手が大暴れした大会かも。高校生だけど、流石のJOCエリートアカデミー。
  • 男子フリースタイル61kg級。今回は山梨学院大の1年生が躍進した大会で、ここでは乙黒選手が見事に優勝。磐石そうだった近大・有元選手にテクニカルフォールなのだから、大したもの。割と長身なので、筋力をもっとつけたら上の階級になるのかなあ。
  • グレコローマン66kg級。最終的にはシード同士の決勝にはなった、のだが…本日のBコート初戦でいきなり第1シードの泉選手が試合という妙が発生し、更に4点技2回食らってテクニカルフォール敗退(つまりシードダウン)&動けずそのまま担架退場…。おいおい初戦から…。そんな派手なことをやらかしたのは日本体育大・下山田選手*1。インカレの優勝者。(普段の階級じゃないとはいえ)あの太田選手を破っての優勝した選手(日本レスリング協会より)。個人的には「兼、学連委員」なところがちょっとツボ(あ)。その後も勝ち進んだものの、同じく日本体育大の同級生・こちらはシード選手の高橋選手に敗退。で、3位決定戦で、こちらもシードのALSOK・音泉選手を破って準決勝まで進んでいた自衛隊体育学校・花山選手に途中棄権させて勝利という。最後まで派手だな…*2。決勝は三恵海運・井上智裕選手が高橋選手にテクニカルフォール勝利。捕まってローリング&投げ&再度ローリングでいきなり大差つけられちゃったんだよね。表彰台に上がる前に高橋選手と下山田選手がお互い苦笑してた。あの内容だとね…。で、実はこの階級はもうひとつの別の目線。この試合で引退する山梨学院大・雨宮選手(日本レスリング協会より)を見ていた。初戦が高橋選手できつかったとは思うし、ポイントはとれなかったのだけれど。終了後、本当にいい表情で、高橋選手にも相手のセコンドにも挨拶していたのが、印象に。
  • 男子フリースタイル86kg級。ここも第1シードが初戦でシードダウンだよ…。一番組み合わせには恵まれていたんだがな、ALSOK・松本篤史選手(他選手より1試合少なかったし)。シードダウンを達成したのは日本体育大・松坂選手。インカレと全日本大学選手権(後者はフリースタイルのみの大会)の二冠。若い選手が台頭してきたか…。が、その若い選手の前に立ちはだかったのは大ベテラン・松本真也選手。まあとにかく守りが堅い堅い。アクティブタイムの間の守りきりと、場外押し出しで合計2点で優勝。なお、松本真也選手はこの日の初戦が、元々97kg級から階級を下げて参入してきた、97kg級ではシード選手の中井選手で。出端にタックル喰らって(中井選手の作戦だったと思う)2点ビハインドから、なんとか力で4点投げぶん投げて逆転する、という、なんとも疲れる試合を。…1つ上の階級の選手に力で勝つ、という表現も変かもしれないが、中井選手という人は非常に長身細身で、86kgでも適正に見えないぐらいの選手なんだよなあ。
  • 男子フリースタイル65kg級。波乱、と言っていいものかどうか。1回戦から試合があったノーシードの選手が決勝に上がってきた、と書いたら波乱みたいだけど、片方が大学1年とはいえ有望選手の山梨学院大・藤波選手、もう片方は有力選手でシードに入っていないのが不思議なクリナップ・前田選手なので。正直、この階級は激戦過ぎて、ノーシードの選手相手でも油断できなかっただろうしなあ。中原養護学教・小島選手も65kgに殴りこんできたしねー(遠い目)。警視庁・石田選手も嫌だったろうなあ。残り20秒ぐらいまで小島選手が勝ってたもの、あの試合。さて、藤波選手は割と派手にテクニカルフォールやらフォールやらで勝ち上がってきて、準決勝で石田選手からなんとかテイクダウンをとって辛勝。前田選手はそこまで大勝はしないけど、着実に…って2回戦から準決勝まで全部シードダウンじゃん…。そりゃ接戦にもなるよ。という勝ち上がり。決勝は、前田選手が勢いに乗る藤波選手をなんとか食い止めて、テイクダウンを狙うも、藤波選手がどうやら身体のバランスがいいらしく、頭・両手・両足のうちの3点を崩せばいいのに崩れてくれない。どうなるかと思ったら、前田選手が組み合った時にがつんと4点技の投げ。藤波選手もじわじわ追い上げるものの、前田選手がなかなか取れなかったテイクダウンを足を極めてなんとか崩してとって2点。藤波選手は後半ひたすら猛攻だったのだけど、なんとか6−4の状態でしのいで、最後の最後にユニフォーム掴んでコーションで1点失うのも構わず、と攻撃の流れを無理やり止めて、前田選手が逃げ切り。…いやあ、前田選手の執念を見たよ…。優勝決めて感極まって泣いてたものなあ…。4年前五輪行けなくて、その後もなかなか勝ちきれなくて…ね…。
  • さて。男子フリースタイルグレコローマンの選手の声が。…五輪前だな。本当に。

*1:なお、下の名前は「培」と書いて「つちか」。そのままだけど珍しいな…

*2:花山選手は元々背中を痛めていたみたいで、実は念入りにテーピングして入場が遅れたぐらいの状態だったので、それを更に痛めて継戦不能になったみたい