書き手がこの試合に来たのは、２年前の都市対抗決勝を見に来たのに似ている。いい投手を肴に酒が呑みたくて（え）
日立製作所の先発は梅野投手。２回裏。樺澤選手がソロ一発。更に瀧野選手がフェンス直撃の二塁打で出塁すると、犠打で進塁した後、多木選手が適時打。さらっと得点が入っていく。
４回裏。日立製作所は３回から富士重工業から補強の角田投手が登板。瀧野選手が三塁打で出塁すると、河合選手が中犠飛。
更に７回裏。源田選手が二塁バントヒットで出塁すると、犠打失敗を挟みつつも、代打坂田選手。ここで適時二塁打出ちゃうか…！なんというか、いいタイミングで追加点が入る、トヨタ自動車の理想的な展開に。
トヨタ自動車の先発は佐竹投手。これほど「要所を締める」という表現が当てはまる投球内容もないなあ。決して走者を出していないことはないんだけどね。得点に繋がらない、というか。いやあ、酒美味かった（おい）。
日立製作所の打線で個人的に嬉しかったのは、２つ。まずは、５回表に代打で出た岡崎選手が、いきなりヒットを打ったこと。なかなか出番回ってこなかったけれど、出番が回ってきて結果を出したのが…気持ちなのかなあ、と。
もう１つは９回表。富士重工業から補強の林選手の二塁打。大ベテランが、本当に全力で走ってもぎとった二塁打だった。林選手、この日もマルチヒットで。補強選手としては十分な働きだと思うのだけど、それでも補強してくれたチームを、なんとか勝たせてくれようと必死なのだ、と。…この選手を好きで良かったなあ。心からそう思った。
佐竹投手が流石の完封で優勝をもぎとり、ぴょんぴょん跳ねた姿もかわいいなあ（あ）とか、インタビューで涙で声上ずらせてにやにやした（あ）とか、それはそれで楽しかったけれど。
試合終了後に整列した時の、岡崎選手の表情が、頭から離れなくて。
…長年見ているだけあって、もう、泣き顔は見たくないんだけどな。君の。
