日常ツバメガエシ

スポーツ観戦好きの諸々スポーツ話

京滋一部in太陽が丘 〜そして彼が投げる意味〜

第3試合だけ覗きに行ってきた。びわこスポーツ成蹊大vs佛教大。…正直、佛教大にボコられたのでそれ以上の話はないのだけれど。びわこスポーツ成蹊大・津田投手は制球乱したことも含めて、変に力んでいたような気もしなくもない(本来の投球が数字上でしか分からないので、なんとも言えないけれど)。まあ、3回戦に持ち込むなら自分の力で、だったろうし。
5回表から、びわこスポーツ成蹊大は1年の山元投手が登板。そこまで悪い感じはなかったので、先輩の野手がミスしちゃいかんだろ、とは思いつつ。よっぽど送球に自信がある時だけだよなあ、三塁走者がいる時に二盗刺殺狙うなら。5回表の時点で既に7回以上7点差コールド手前だったので*1、山元投手に経験を積ませたい意図なんだろうなあ、と。勝負を捨てている訳ではないけど、期待している投手であれば、まだ勝負を諦めてない状態で投げないと、成長にもならないだろうし。
だから、コールドが決定する7回の時点で、びわこスポーツ成蹊大・高橋投手が投げるのって、試合の勝敗とか下級生の成長がどうだとか、そういう理屈の外にあるんだと感じる。だって、7点差を1イニングで追いつくのは奇跡に近い。その前までに追い上げていれば、たぶん登板はなかったか、もっと先だったと思う。ここまで3カード試合をしてきて、正直、どの試合でも、2戦目に高橋投手「でなければならない」場面は薄かったように思う。でも彼は全ての2戦目で、投げている。
チーム方針で、そんなことする意味はない。となれば、彼の意思なのだろう。実はこの試合を見に来た理由は、高橋投手が投げるかもしれないから、も正直、あった。理屈に合わない場面でも、最後には投げるんじゃないか、そんな気がした。
本当の意味は彼でなければ分からないけれど、私は2通りの想像をしている。

  1. 自分の投げ様を後輩に見せたい。
  2. 4年間、お世話になったリーグで、全試合投げたい。

どちらでもないかもしれないし、どちらかであっても、うん、と頷いてしまう。
今日の試合終了後。クールダウン時、高橋投手は津田投手とクールダウンのキャッチボールをしていた。直前に投げていた山元投手ではなく。クールダウンの最後、高橋投手が津田投手の腰付近をぽんと叩いていた。
次のチームを託そうとしている手。そう見えてならないのだ。

*1:で、5回表にコールド点数到達