日常ツバメガエシ

スポーツ観戦好きの諸々スポーツ話

天皇杯3日目

twitter上で、どうやらアイドル*1が来るという話が前日からあり、微妙に行く気力がなくなりながらも、結局普段の天皇杯3日目とさほど変わらない混雑ぶりで安心したり。立ち見客が例年より多かったような気がしたけれど、サイリウム持っていたアイドルのファンより、普通にレスリング見に来ている立ち見客が多かった感じ。むしろ、アイドルファンが入れる合いの手に、普通の観客から失笑が漏れてたとか。
そんな余談は置いといて、階級別箇条書き。

  • 女子53kg級。至学館大・登坂選手が予想以上の大苦戦。優勝したけど圧勝はできてない。準決勝はテクニカルフォールだけど、5分過ぎて決着なのが分かる通り、前半はかなり苦しんでいた感。が、決勝戦九州共立大・入江選手が体勢崩されてマットの外に出ちゃいそうになってたのを、いきなり中央付近まで引きずり戻すという荒行も。ひいい。
  • 女子55kg級。吉田選手も決勝まではテクニカルフォール1つもなし。2回戦は寸前だったけど、準決勝は結構な激闘。まあ、相手、クリナップ・浜田選手だったしね。それが決勝だと、失点なしでテクニカルフォール…。いきなり投げ技に入ろうとするとか違う動きも見せつつ、速いタックルほぼ決めてた。で、最後はおもいっきり持ち上げてどーん、の4点投げ技。吉田選手はタックル主体の選手で、投げ技とか珍しいなー、と思っていたら、近所の自衛隊体育学校の皆様辺りから、男性がぼそっと「女子であんな投げ技できるんだ…」…どうやら女子全体でも珍しいものだった様子。
  • 女子75kg級。アイシン・エィ・ダブリュ渡利選手が勝ち残っているのかー、ってぼーっとしていたら、よく考えたら渡利選手って元々63kg級じゃん…。じゅ、12kg増量…?あんな激しい運動する人たちが10kg以上増量ってどうやるんだろう…と思っていたら、朝日新聞に記事が。毎日5食…食べきるのに1時間…それでも練習後に体重が減る(遠い目)。実際には一つ下の階級の体重を上回ればいい=69kg級を超えればいいので、6kg強?う、うーん。そんな苦しい思いをしてきて、決勝での残り20秒からの逆転勝利。そりゃあ、涙も流すというもの…。歓喜か、安堵か。
  • 男子フリースタイル74kg級。ALSOK・高谷惣亮選手、磐石。全て10-0のテクニカルフォール。個人的に気になったのは3位決定戦。実は阪神酒販・北村選手、序盤で右肘を痛めたようだった(救護班が呼ばれてチェックされたほどの)。もしかしたら関節が外れたかも。というのも、その直後の腕を叩き付ける動作を見る限り、関節入れなおしたっぽかったので…。で、その痛めた腕を最初は庇っていたっぽかったんだけど、そのうち痛めた腕で攻撃を仕掛けてきていて。最後は痛めた腕で相手にタックル掛けて、テイクダウン奪って逆転勝ちしていた(と思う)。3位決定戦でその壮絶…。
  • 男子フリースタイル57kg級。3回戦で第1シードと第2シード、準決勝で第3シードと第4シードが消え、ノーシードが勝ち上がる。おいおい…!ここは正直、第1シードの山梨学院大・高橋選手と、第2シードのぼてぢゅう&Bum's・森下選手が残ると思っていたのだが…。実は直後に、高橋選手がたまたまマスコミの囲みインタビューしているのを見たのだが、正直、ちょっと時間置いてやってあげて…とは思った。で、決勝に残ったのは若い選手。高橋選手を破った自衛隊体育学校・川野選手、高卒で入隊した選手だったんだね。結局は森下選手を破った日本体育大・樋口選手が決勝では圧倒して勝ってた印象。樋口選手は第3シードの専大・中村選手との準決勝の方が苦戦していた感じ。どうでもいいのだが、第4シードの和歌山県教育庁・守田選手。第4シードだったのでずっと青のシングレット着用位置だったのだけど、3位決定戦でようやく赤のシングレット着用…いや、それは赤とはとても言えない、みかん色…!着ているということは特に問題はないみたいだけど…。ありなんだ…。
  • グレコローマン59kg級。3回戦でいきなり第2シードの自衛隊体育学校・倉本選手が脱落。勝った専大・河名選手は今年の世界ジュニア選手権3位の選手なんだね。その河名選手をフォールでぶっ潰した日本体育大・太田選手と、3回戦で若手有望株の日本体育大・文田選手にぎりぎり辛勝し、準決勝でクリナップ・田野倉選手とのシード対戦をワンチャンスで制した青山学院大職・長谷川選手との決勝戦。太田選手が序盤でテイクダウンを奪って、そのまま守りきって優勝。守りきった、とは言うものの、お互い攻めた上での守りきり、だから凄い。長谷川選手は一度パーテールポジションになったけど、結局ポイントとられないぐらいに守り堅いんだよねえ。やはり楽しい階級だった。で。3位決定戦は田野倉選手が河名選手を軽くテクニカルフォールしてみせて3位に入ったのだが。表彰式でのこと。先にやってきた田野倉選手が太田選手をヘイカモン。太田選手が駆け寄って優勝祝いのハグ&リフト!※動きがあったため写真ボケ気味。腐女子釣りキター!という冗談はともかく、珍しい光景だなあ、と。普通、同じ階級というのはどうしてもライバル関係になるので、握手ぐらいまではあるんだけど、ここまでおおっぴらに祝福すうようなことはない。田野倉選手と太田選手は日本体育大の先輩後輩だし(田野倉選手は日本体育大が今でも練習場所だろうし)、元々旧55kg級と旧60kg級で階級が違っていた、というのもあるのかもしれない。対戦的にも厳しい階級で、五輪への道もかかっていて、こういう光景を見ることになるとは思わなかったなあ…。非五輪階級ならまだわからなくもなかったけど。