日常ツバメガエシ

スポーツ観戦好きの諸々スポーツ話

天皇杯3日目in駒沢体育館


3年振りの生観戦。チケット前売り制を確保して。
この日のチケットは早々にソールドアウトしたらしい。…まあ、(純粋に関係者でない)一般客がどのくらいいらしたのかは不明なのだが…。

さて、天皇杯の試合形式は相変わらず特殊。
非五輪階級:1日で実施
五輪階級:最初の1日は準決勝までを実施、2日目に敗者復活戦&3位決定戦&決勝を実施
というわけで、1日で全て終わるもの(パターン1)、五輪階級の1日目:準決勝まで(パターン2)、五輪階級の2日目:敗者復活戦&3位決定戦&決勝(パターン3)とある。
今回も階級ごとに、パターンを記載して感想を。

女子50kg級(パターン3)。
伊藤海選手が強いのはなんとなく分かっていたけど、それにしても入江ななみ選手を秒殺テクニカルフォールするとは…。
そしてそれより「やばい」須崎選手よ。
なお、須崎選手が今大会でテクニカルフォールできなかった選手は、伊藤海選手と、決勝で対戦した吉元選手の2選手。どちらも大学生、つまり須崎選手よりも若い選手だ。50kg級やばいな…。

女子53kg級(パターン2)。
藤波選手の試合があっという間に終わるんだが…(遠い目)
一方、逆の山。志土地選手(っていまだに慣れない旧姓:向田)が初戦テクニカルフォールで幸先良かったのだが、準決勝で敗退。番狂わせ、と言われるかもしれないが、相手が世界大会の結果も残している奥野選手だしなあ。ここはねえ。接戦だったし。

女子57kg級(パターン3)。
田南部選手と今井選手の3位決定戦は熱かった。田南部選手の逆転勝ち。
で、南條選手が優勝だが、なんとフォール勝利。女子だとフォール勝利はなかなかないし、まして決勝だし。

女子62kg級(パターン2)。
尾崎選手、類家選手をテクニカルフォールするほど強いのかよ…。
類家選手、初戦フォール勝ちしてきたし、そもそも階級変更したけど、実績ある選手なわけで…。尾崎選手は大会を拝見できない間に頭角を現してきた選手だが、こんなに強いのか…。
で、逆の山も川井友香子選手が大差で(テクニカルフォール寸前)敗退するという波乱。…波乱と言っては失礼かな。元木選手も世界選手権銅メダリスト。
川井友香子選手はどうも故障を抱えているみたいで、試合終了直後に動けなくなってしまっていた。
www.tokyo-sports.co.jp
腰を痛めていたのですな…。
しかし、育英大はいい選手が出てきてる(スカウトしてる?)なあ。

グレコローマン60kg級(パターン2)。
個人的なニヤニヤイベント(え)はここだろうか。
社会人オープンを優勝して出てきた田野倉選手。ただ、この階級で一番年齢が上、ではないのよね。大谷選手が頑張っているからなあ。
そして初戦が河名選手。お兄さんとは試合対戦もあるかもだけど、弟さんは流石に当たってないかなあ。
この試合がえらい試合になってたよ…。8-7で河名選手が勝ったんだけど、河名選手のテクニカルフォールが田野倉選手側のチャレンジでひっくり返るわ、田野倉選手のスタンドからの4点投げが出るわ、田野倉選手が足が攣るわ、田野倉選手が7-6で勝ってたところで攻め続けたけど、逆に河名選手が投げて2点とって逆転したとか。
いやあ…面白かった…。足が攣ってから少し動きが悪くはなってたのが残念ではあるけど。
で、河名選手、決勝まで行ってしまって、田野倉選手の翌日の敗者復活戦が決まったんだが。うわー。
実はこの山は色々あって。河名選手の次の相手は鈴木絢大選手だったけれど、途中で明らかに肩を痛めていて治療が入るシーンがあり(もしかしたら以前から痛めていたのかも)。翌日の敗者復活戦は決まったけれど、ちょっと心配。
でもって、ここには55kg級から階級を上げてきた塩谷選手も参戦していたのだが、初戦で五味選手がテクニカルフォール
五味選手、育英大の1年生。実は今年10月の全日本グレコローマン選手権でも塩谷選手に勝ってる(ただし、その時は僅差)。なので、勝つこと自体は不思議じゃないというか、返り討ちしてる形ではあるんだが…。五味選手が準決勝で河名選手に敗退したので、塩谷選手は敗者復活戦にも残れないという…。
そして育英大、なんだよね。育英大の男子監督、松本隆太郎氏、なんだよね…。育英大はグレコローマンでちょいちょいお名前をお見掛けする感じになっているので、どうも強化が実を結んでいそう。
あ、別の山は普通に(?)文田選手が勝ってるよ。

グレコローマン67kg級(パターン3)。
そうか、とうとう曽我部選手が優勝するようになったんだなあ、と。
遠藤選手にも是非巻き返してほしい気持ち。長いこと拝見しているしね。

グレコローマン77kg級(パターン3)。
屋比久選手が敗者復活戦に回っていたのだが、3位決定戦で藤井選手に敗退し、3位にもなれず。なんと…。
そして決勝、屋比久選手を倒して上がってきた日下選手はどうだろう、と思ったんだが…うん、これは櫻庭選手の方がずっと優位に進めてたねえ。結構差があるのかなあ。

グレコローマン82kg級(パターン1)。
2019年以降、暫く大会すらも出場していなかった前田選手、今年になって大会参加復帰。初戦で鮮やかなテクニカルフォールで勝ちあがると、あれよあれよと勝ち上がり。
田中真男選手との決勝では、田中真男選手が4ポイントの投げを見せて一時は0-5だったのに、点差を詰めて、2点技を重ねて5-5(ビックポイントで田中真男選手が優勢)と追いついて、それでも不利な状況だったけど、とにかく何でもいいから点をとることに切り替えてたんじゃないかなあ。見事に2点技で逆転して優勝。前田選手って結構泥臭い感じのレスリングだったなあ、と思い出しつつ。
で、前田選手の初戦の相手は日体大の樋口選手だった。
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記事になっていたことも覚えていて、初戦で敗退した時に本当に悔しそうにしていて。
前田選手が決勝に行ったので敗者復活戦に回れて、そこから切り替えて3位をとったのは、財産じゃないかなあ。

男子フリースタイル57kg級(パターン3)。
高橋侑希選手は3位決定戦、棄権したんだね。山梨学院大のセコンドでお顔は拝見できたけど。
さて。
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「(決勝は)詰めの甘い部分が出てしまったので、そこを修正したい」と冷静に自己分析。

アレですよね、詰めが甘いって、決勝でフォール決められなかったことですよね。前半で2分以上ニアフォール状態で、後半にも1分ぐらいニアフォール状態で。
こんな「動きのない」試合、あるんだなあ…。…いやあ…これは耐えた新井選手も凄いし、それでも攻め方変えない樋口選手も剛の者だよ…(遠い目)点数には全く反映されてないけど、なかなかの地獄を見た感。

男子フリースタイル65kg級(パターン2)。
乙黒拓斗選手はまあ、危なげなく。
もう1つの山は安楽選手が出てきたけど、結構苦労していたような。

男子フリースタイル70kg級(パターン1)。
青柳選手が1つ抜けてた気はしたけど、かなり接戦が多かった階級だと思う。なので結構面白く拝見してた。内山選手と計良選手の点の取り合いとか。

男子フリースタイル79kg級(パターン1)。
地味に名前を憶えている選手が多かった階級ではある。
山﨑弥十朗選手、初優勝なんだなあ。2位が多かった感じはあるけど。
3位に村山選手が入ったんだが、対戦相手の北村選手がローリング地獄に遭ってしまって、テクニカルフォール後に暫く立ち上がれなくて、村山選手がかなり心配してる感じだったのが気になったり。後で試合後の握手で謝ってる感じもあったし。
北村選手はこの日途中で足も攣ったり大変そうだった。実は丁度、田野倉選手が隣のマットで足攣ってて、ダブルおじさんベテラン足攣り状態に…。お、おう。まあ、激しいスポーツだしね…うん…。
勝った試合は全部接戦だった阿部宏隆選手が、3位決定戦で相手の負傷棄権で3位までになってたのも印象に残っている。

男子フリースタイル86kg級(パターン3)。
印象が薄いなあ、と思ったら、敗者復活戦や3位決定戦が全部不戦勝(相手の棄権)。決勝しか拝見できなかった。石黒選手は復活の優勝なのかな。