日常ツバメガエシ

スポーツ観戦好きの諸々スポーツ話

実業団チームとビジネスモデルについての作文みたいな何か

元は「ぶれいどきゃっちゃー」様のこちらの記事。
bladecatcher.hatenadiary.jp
そこで言及されていたこちら。
headlines.yahoo.co.jp
いや、ネット上で何度かすれ違った記事ではあるんだ。あるんだが、ネタのリソース元がいまいち個人的に好きになれなくて、スルーしていた。
で、読んでみて、案の定、ここで止まっちゃった。

そもそも陸上の実業団チームは、ビジネスモデルとして成立しているとは言い難い。

ビジネスモデル、ねえ。

そもそも、どのスポーツでもいいのだが、(近年実業団を持ちたいと思ったチームではなく)「昔から」実業団のチームを保有している会社のうち、チームをビジネスとして動かそうとしている会社はあるんだろうか。
もっと言うと、チームをビジネスとして「動かすことができる」会社はあるんだろうか。

そもそも、実業団チームの成り立ちって、社員の福利厚生のために部活動として始めたところが多いはず。スポーツの部を持ってたら対外的にアピールできるかも、古くからスポーツ部を持ってる会社は、そんなこと思って立ち上げてない。*1広報PRって、部活動が大きくなってしまって、ただの社員のための福利厚生から枠を外れてしまったから、後付けの理由としてつけているだけに過ぎないのでは。

そもそもが福利厚生だから、そこでビジネスする気がない。というか、福利厚生でビジネスやっちゃ、いけないはず。
ビジネスにしたら、福利厚生にならないもの。それは業じゃないか。
福利厚生で費用かけるから節税もできるのに、業だったら法人税とられちゃうよ。
と言うと言いすぎかもだけど、会社の会計上、業にすると余計に面倒がかかりそうな感じがする。

そもそも、広報PRとか言ってる割に、各実業団のチームが本業のCMやったりは、そこまで例がない。
あくまでも各スポーツで、会社の名前が出ることが広報PR業。*2スポーツで名前売るなら、よっぽどスポーツ大会のスポンサーやった方が、広報費だけでお金かからないよね。
ともあれ、本業と、保有しているチームとは、結びつけない。かなり隔たりがあるのではないだろうか。

さて、福利厚生で始めたものが、福利厚生の枠を超えていて、しかも業にするには色々面倒臭すぎる、という実業団チーム。
生き残るには、会社の業績もあるし、スポーツ部が「本業で」貢献できる人材が出るかにもよるし、後は会社で「後押し」してくれる偉い人がいないと厳しい。会社の文化とか、雰囲気で残してくれている会社もあるのかもしれない。有難いことに。
まあ、結局は会社の意向でどっちにも転がるんだろうなあ、というのは、変わらない。
これは実業団である以上、ずっと変えられないことだと思う。ビジネスモデルも何もないよ。
勿論、本業に密接した実業団チームの場合は、もう少しビジネスモデル的なものが見えるのかもしれないけれど。

あまり明るい未来が見えない文章なのだけれど。
もう1つ、生き残る方法としては、福利厚生の枠の中にいればいいんだよ。そういうチーム、現に沢山あるよね。野球だったら、企業の軟式野球は基本そうだと思うし。
ただし、チームの生殺与奪は会社に依存している。それだけは変わらない。
後は、スポーツの未来が発展が、となってしまうと、発展する枠が限られてしまうので、福利厚生の枠だと、ある程度で限界はあるのかもしれないなあ、とか。

*1:最近は、人材確保のために立ち上げてるチームはあるよね。飲食業とか人材派遣会社の野球部とかはそういうクチだと思っているので

*2:野球はプラス、プロ野球選手の古巣として、会社の名前が出るかも