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スポーツ観戦好きの諸々スポーツ話

全日本社会人選手権&世界選手権代表プレーオフin和光市総合体育館

和光市総合体育館。和光市駅から徒歩20分ぐらいなのだが、バスも1時間に4本ぐらい出ていて、バス停のところにファミマもあって、非常に使いやすい立地。ただ、帰りのバスは凄い混雑っぽかったので、帰りは徒歩にしたけど。夕方涼しくて良かった。
全日本社会人選手権の存在はずっと存じ上げていた。いたが、明治杯や天皇杯のように手厚い情報が出ず(まあ、主催は日本レスリング協会じゃなくて日本社会人レスリング連盟なので)、出場選手すら不明な状態で行くのに躊躇いがあり、今回が初めて。一般の部でいい成績出すと天皇杯出場権がもらえたりするので、結構大事な試合なんだが。今回は色々あって新規創設された世界選手権代表プレーオフが16時からで、11時からは全日本社会人選手権…と思って11時前に着いたら、もう試合始まってたけどね!JABAタイムか!(違)そしてなんとなく予想していたが、2階の観客席に席がない。出場選手+関係者+荷物でぎっちり。この一般観客が来ない体がありありと分かる客席。席に荷物置いてずっと帰ってこないのは、本当になんとかしてほしいなあ。お陰で14時過ぎまで立ち見だったよ(途中お昼ご飯で中座したけど)。パンフは売ってない(報道関係者と参加者には配布してたっぽい)。山組は体育館の壁に張り出し。これだけでもあって良かった。なかったらプレーオフまで駅前に戻ろうかと思ってた(選手わかんないし)。
全日本社会人選手権の1日目の結果は日本レスリング協会より。この日は各クラス準決勝まで。印象に残ったところは以下抜粋。

  • 遠目でフリースタイル70kg級を見ていたらしい。いや、シングレット見たらSACOSって書かれていたので、阿部宏隆選手だな、というのは認識できたのだが、相手を認識していなかった。そりゃあ阿部宏隆選手がガチの試合して負ける相手だわ、鴨居選手って…。知らず知らず代表に近いクラスの試合見てるとか。
  • フリースタイル74kg級。中村百次郎選手が出ていた。ちゃんと認識して見ていたが、自らも跳ねながら相手をローリングする独特の技術を見せて、2試合とも圧勝。
  • グレコローマン67kg級。まだ壁の組み合わせを見ていない時に見たのだが、クリナップのシングレットで分かる河名選手。でもこの日バンダナしてなかった(え)普段は60kgだけど今回は2階級上げて。1回戦っぽいけどひやひやな試合しているなあ、と思ったら、何のことはない、対戦相手が北岡選手だったそうで。1回戦でやる対戦じゃない…。河名選手は結局準決勝で敗退していたけれど、相手の上垣選手…ああ、今年の明治杯で下山田選手にパーテールポジションからぶん投げられた選手か…(そこかよ)。高卒で入って自衛隊で鍛え上げられてるっぽい若手選手なので、これからが気になりますな。
  • グレコローマン72kg級。高橋昭五選手が出ている。準決勝だけ見たが、いい投げを放っていた。でもテクニカルフォールまではいけず。相手の倉野選手も天皇杯とか出てる選手だし…ってちょっと待って、倉野選手、フリースタイル74kg級でも中村百次郎選手に負けてる…両スタイル出てたの!?ちょっとこれは凄い。どっちも準決勝で日体大OBに負けて残念かもだけど。レスリング、好きなんだろうなあ。法大卒で消防隊員になっておられて、それで両スタイルでも参加して。なんか、嬉しくなる。ところで、高橋昭五選手のセコンドに下山田選手がいて吹いたとか。同じグレコローマン、同じ階級、同じ大学、同学年、同じ就職先…。
  • グレコローマン77kg級。って、なんで井上智裕選手出てるの。世界選手権代表決定していて、出場しているのは井上智裕選手だけ。ベテランなのに…。流石に準決勝は、相手が天皇杯・明治杯にも出場している小路選手だったので、辛勝ではあったが。なお、この後世界選手権代表決定プレーオフの前に、日体大の後輩になる遠藤選手のスパーリング相手をしていた。ベテラン様お元気でございますな…!
  • マスターズ。35歳以上の選手が年齢別体重別参加。激しいコンタクト競技、これを楽しんで参加なさってる方々。生涯レスリング、体力的にとても大変だろうけど、ずっと楽しんで頂けると、いい。

さて、一方世界選手権代表決定プレーオフ10試合。楽しんでなんて言ってられない世界。結果は日本レスリング協会サイトより。感想はこちら。

  • 男子フリースタイル65kg級。兄弟の弟対決、なんだが。こんなに差がついちゃうかあ…。乙黒拓斗選手は本当に動きが速いよね…。あ、高谷大地選手を少し離れたところで見守る兄の図が(あ)
  • 男子フリースタイル70kg級。兄弟連戦。日体大・基山選手は今回初めて見た。明治杯では乙黒圭祐選手に頭バッティングしちゃって、乙黒圭祐選手が脳震盪起こしてドクターストップだったそうで。ちょっと脳震盪の後遺症が怖かったけど、影響はなさそうで何より。基山選手も決して差がある感じではなかったので、まだこれからなのかなー。大学1年生だし。
  • 男子フリースタイル74kg級。プレーオフになったのも、藤波選手が怪我してたからだしなあ。治ったらこのぐらいはするよね。保坂選手も守りは堅いんだけどね。
  • 男子フリースタイル92kg級。久々にフリースタイルの松本篤史選手を見た。相変わらずフリースタイルっぽくないプレースタイル(あ)タックルとかじゃなくて、がぶって凄まじい圧でテイクダウン。タックル苦手だしね…(フリースタイルの選手へのコメントとは思えない)。パーテールポジションからの守備が超苦手過ぎて出戻りしたけれど、あれができていればグレコローマンでいけたんだろうなあ…。
  • 男子フリースタイル97kg級。最初は赤熊選手が、明治杯の勢いのままに鋭いタックル連発。これは赤熊選手に分がいいか、と思ったのだが。山口選手の、フリースタイルでは珍しい4点ぶん投げが決まって、一気に空気が変わった。山口選手がタックルも決め始め、赤熊選手も途中から相当しんどそうで(でも山口選手も結構疲れてるような姿見せてたが)、結局山口選手が押し切った。凄い試合だった。観ている方は本当に面白かった!
  • 男子フリースタイル125kg級。重量級なのでどうしても動きが少なく、アクティブタイムで攻撃ができずに山本選手に2点、荒木田選手に1点入っている状態に。荒木田選手が終盤攻勢をかけたものの、山本選手がそれを逆手にとってテイクダウン。
  • 男子グレコ―ロマン63kg級。結果的にはパッシブの数になってしまった。お互いよく動けてたし、パーテールポジションからよく守ったんだけどね。なお、遠藤選手のリングサイド(と言っていいのか)で、太田選手・文田選手・下山田選手という、日体大OBグレコローマン軽量級強い選手の皆様が大応援をしていたとか。後で試合終わった後の松本篤史選手まで合流していたような。
  • 男子グレコローマン82kg級。前田選手はパーテールポジションから上手く守り(とても模範的な守りだったような)、鶴田選手はパーテールで一度ローリングされてしまった差。前田選手、最後割と防御っぽくて1点失点してたけどね。なお、これで喜んでいたのは高谷惣亮選手だったり。そうか、前田選手、拓大OBだったね。
  • 女子50kg級。最初は入江選手が上手くタックルからテイクダウンをとっていた。が、土壇場で須崎選手が逆転。まあ、凄まじい試合ではあった…。
  • 女子65kg級。見た目、パワー型っぽい源平選手vs見た目、手足長くてリーチありそうな伊藤選手。源平選手が見た目っぽいパワーで押しきった感じ。