日常ツバメガエシ

スポーツ観戦好きの諸々スポーツ話

天皇杯3日目in駒沢体育館

朝から晩までレスリング漬け、ずっと見ている書き手には休み時間がほぼないという(あ)結果は決勝までした階級この日の準決勝までと。あと写真優勝選手の声。以降は雑感。

  • 女子50kg級。五輪階級。須崎選手が故障で不出場した側は、加賀田選手が勝ち上がり。五十嵐選手に勝ってあがってきたかー。五十嵐選手も強いからね。そして準決勝で入江ゆき選手vs登坂選手。試合がうひゃあ。後半にテイクダウンで2点とって4-4の同点にしたのは登坂選手。だけど登坂選手の4点はアクティビティタイムで得点動かなかった1点+場外押し出し1点+テイクダウン2点。入江ゆき選手はテイクダウン2点×2の4点。同点の場合はビッグポイント(より点の高い技で得点をとっているか)の方がラストポイント(一番後半に点をとったのがどちらか)よりも評価されるので、同点になった時点でも入江ゆき選手の方が上だった。御本人も思い違いしていたっぽい(日刊スポーツより)。あいたたた。
  • 女子53kg級。五輪階級。奥野選手が試合の時点で棄権。体調不良だったとのことで。お大事に。入江ななみ選手と向田選手が勝ち残り、は順当かな。
  • 女子57kg級。五輪階級。坂上選手が組み合わせ決める前に棄権。元々はトーナメントのつもりだったのだが、リーグ戦実施&リーグ戦上位の4選手がトーナメントやるよ、になるという。で、A組が川井梨紗子選手・伊調馨選手・南條選手という。南條選手だって強い選手なので、まあきっつい。川井梨紗子選手と伊調馨選手の対戦ばかり色々言われるけれど、両者とも南條選手相手に気は抜けなかったと思うよ?一方B組。浜田選手が調子悪かったのか、若手が伸びてきたのか…。うーん。準決勝は順当に。
  • 女子68kg級。五輪階級。土性選手と渡利選手が全勝。ただ、土性選手は怪我前の「超強い」状況でなかったのが気がかり。関選手頑張ってたけどなー。
  • 女子65kg級。非五輪階級。4選手によるリーグ戦の最終試合しか見ていないので、どうと言いにくい。この日は類家選手も榎本選手も圧勝と言っていい内容だったしなあ。
  • 女子76kg級。五輪階級。皆川選手は揺るがず。まあ、御本人は全く満足してないけど。この日は出なかったけれど、前日の試合フォール2つは、狙っていたんだね。狙ってとれるって凄いんだけど。
  • 男子フリースタイル65kg級。五輪階級。五輪階級ということで、結構きつい面々揃ったなあ、というのが。嶋江選手vs伊藤和真選手とか厳しそう…と思ったら、いきなり嶋江選手のタックルで伊藤和真選手が膝痛めて棄権、とか(遠い目)第1シードの乙黒拓斗選手に、阿部宏隆選手と中村倫也選手が次々当たる、とかもうわー、だし。乙黒拓斗選手vs中村倫也選手は結果的にはフォールになったんだけど、中村倫也選手もスピードあるタイプだから、それまでの過程は結構面白かったかと。逆に、準決勝の樋口選手との試合は、タイプの違いが如実に出るなあ、と。樋口選手はスピードある選手じゃないけど、タックルでとにかく足を離さない粘っこさが。なんというか、とても泥臭い試合をする。乙黒拓斗選手には一番面倒な相手かもしれない。しかし、樋口選手も初戦が鴨居選手だったりするんだよね。ひい。一方、反対側。高谷大地選手も初戦が川野選手だったりするのだが、意外と軽く退けて、一番苦戦したのが準決勝の拓大の後輩・清水洸希選手との試合。清水洸希選手は嶋江選手と米澤圭選手という、たぶん大学の大会ではしのぎを削る相手を倒してきたのだけれど、こちらが泥臭い試合に。高谷大地選手も泥臭いタイプの選手だよなあ…。なんとか僅差で高谷大地選手の勝利。ちなみに、「弟vs教え子」という状況でどうするのかと思われていたブラコンお兄さん(あ)、教え子のセコンドに入らず、アリーナ席から弟を普通に応援していたとか。いいのか教え子。いや分かってるだろうけど。
  • グレコローマン60kg級。五輪階級。太田選手はまあ、問題なく。準決勝で多少苦戦したのは、相手が日体大の後輩でいつも練習しているであろう、矢部選手だったから。一方、文田選手。準決勝の相手は高校生の曽我部選手。実は曽我部選手、清水早伸選手をぶっ倒す殊勲。清水早伸選手って太田選手や文田選手も割と苦手としてる選手なのに。組手が独特で、組みづらい選手なんだよね。自衛隊はそういう選手が多いぞ…。で、準決勝。これがいい試合に。文田選手から8ポイントとれる高校生。うひぃ。文田選手が勝ったけど、結構ひやっとしたんじゃないかなー。
  • 男子フリースタイル57kg級。まず敗者復活戦・3位決定戦から。敗者復活戦で長谷川選手が苦戦してるように見えたけれど。やっぱり森川選手が強いんだろうな。ただ、森川選手は上背が57kg級にしては高くて、とにかく細身で。これは少し筋力つけて、いつか階級あげないと…とは。今は57kg級で、長身な分リーチがあるのでそこが有利ではあるのだが。うーん。なお自由ヶ丘学園高なので、セコンドでにやにやしたとかフリースタイルのセコンドで大丈夫なのかとか(あ)3位決定戦の小柳選手と長谷川選手の対戦は僅差になりますな…。で、問題は決勝。たぶん、結果に納得していないのは、山口選手も、そのセコンドも、そして高橋侑希選手自体も。コメントの歯切れの悪さときたら…。ただ、最後の最後は、高橋侑希選手は攻めるしかなかったし、その攻めに山口選手は守るので手一杯だった。それは事実。山口選手はまだ大学1年生。…五輪までの時間、どうなるか、とても楽しみ。
  • フリースタイル61kg級。非五輪階級。階級自体久々に見るからか、ちょっとぴんときてないところがあるかも。中田選手はここに出ているのですな。3年前をなんとなく思い出して。
  • 男子フリースタイル70kg級。非五輪階級。この日1日開催。瀬野選手が乙黒圭祐選手を準決勝で倒した…!この日、そこまでいい感じ(テクニカルフォール2回)で勝ち上がってたのは確かだけれど。とはいえ、優勝は志賀選手だったり。志賀選手は大学2年だけど、瀬野選手は実は大学4年なので…これからどうするのかな。→健闘選手の声で判明。ああ、引退試合だったか…。超余談だけど、瀬野選手は先日、日体大レスリング部のブログで誕生日を祝われていて、昨日、後輩で広報(+ブログ更新)担当の松崎選手の誕生日記事を、代わりに書いてくれていたり。なんかほっこり。
  • フリースタイル74kg級。五輪階級。敗者復活戦で、梅林選手がその場にシングレット着てマットに上がって棄権したのだが、実は松葉杖所有だし、マットでも足を引きずっていたという。昨日の試合中に負傷したみたい。色々気持ちがあったのかな…。その相手の水野選手。非常に派手なシングレットを着ていた。赤シングレットが蛍光ピンク。試合は…うーん、結果は順当かな。決勝は、保坂選手もポイント取り返して頑張ったんだけど、藤波選手が逆襲してフォールに持ち込んじゃった。なお、試合直後のノーサイドショットはなかなか素敵だ。保坂選手が妙に爽やかだし(え)早大OBレスラー、こういう選手多くないか?
  • グレコローマン55kg級。非五輪階級。1日開催。田野倉選手が不出場ということで、小川選手が有利かと思われた、のだが。片桐選手が小川選手を倒した…!実は、小川選手が肩・太腿・脹脛と物凄いテーピングをしていて、それが刺青みたいにも見える芸術的なものだったのだが、あれは怪我があったのだろうか。それとも片桐選手の調子の良さが上回ったのだろうか。いい勝ち方してたしね。で、そのまま優勝しちゃった。もう一人、決勝に上がってきたのは中京学院大中京*1・松井選手。最軽量級は若い選手が出てきやすい(体重的な意味合いもあって)。初戦は普通の勝ち抜けだった…けど、よく考えたらその後3位に入った法大・齋藤僚太選手だったので、齋藤僚太選手が結構強いのかな。で、その後はテクニカルフォール2つ。ただ、片桐選手には攻撃が通用しなかった感じ。ところで、その松井選手に2回戦でテクニカルフォールで敗退し、敗者復活戦で齋藤僚太選手とお互い技をかけあって15-12というなかなか凄い試合をした、自由ヶ丘学園高・塩谷選手。実は初戦が秒殺4点投げ×2のテクニカルフォール。…教え込んだの、セコンドのコーチなんだろうか、と、ちょっと思ったりした。セコンドが大会出ても良かったのよ?とか。
  • グレコローマン67kg級。五輪階級。決勝は毎度のように日体大→警視庁同期対決、と相成る。パッシブなし、がっぷり四つ。スタンドからの投げが1つずつ、の点数差。地味に見えるけれど、お互いよく知ってるから、ああなるよね。そして地味でもパッシブが出ない。お互いしっかり組んで、時々切って、組み合って組み勝って組み負けて。個人的には(地味だけど)凄い攻防してるので、パッシブ出して欲しくなかった試合なので、あれで良い。しかし、あのがっぷり四つから、どちらもよく投げられるなあ…。というわけで、高橋昭五選手が久々にリベンジを果たした、という試合。下山田培選手の凄い投げが個人的に好きなので、この試合だけ見ると、ちょっと物足りないけど(あ)この対戦なら仕方ないよね。個人的にあの対戦で好きなのは、試合開始とか再開時の、握手*2。だいたいちょっとだけ手を合わせるぐらいなんだけど、この2選手の握手は、ハイタッチのようにパーン!と。ついつい、にやにやしてしまう。→追記。どうやら下山田選手がやりたがったっぽい(協会Facebookの写真より)。半笑いで対応してくれる高橋昭五選手も含めてツボる。更に健闘選手の声。いや、わかるよ、凄い楽しそうだったの!見ているこっちもわくわくしたよ!で、どうでもいいのだが、河名選手がこんな写真を協会Instagramに撮影されていたりして。なんかほっこりするけど、なんぞ。
  • グレコローマン77kg級。五輪階級。小路選手が初優勝。…小路選手も、なんというか、自衛隊っぽい組手、だよねえ…。3位は屋比久選手と前田選手が入った。どちらもプライドのテクニカルフォール。流石だし楽しいけど、ひぃ。で、3位決定戦で屋比久選手にテクニカルフォールされた、日体大・下山田周選手。下のお名前は「あまね」選手。…この名字だしこの名前のつけ方だし、あのお顔だし(あ)、ええとまあ、そういうことですよね?投げる能力もありそうだなー(敗者復活戦でテクニカルフォール勝利)。

*1:以前の岐阜の中京高。2017年に名称変更するって話はあったようななかったような

*2:レスリングはスポーツマンシップ尊重の意味で握手をする。がっちりとはしないから、知られてないかもしれないルール