久々に２日連続観戦した。会場内涼しいし、椅子も背もたれあるから、実は意外と楽に観戦してた。以下雑感。
- 組み合わせ表は200円で単独で売ってくれた。用意してくれるだけでもありがたい。入場料金だと思えばねえ。あ、入場料金無料なんだよ、この大会。多分代々木第二使ってるからかな。天皇杯もだから。
- そして組み合わせを見て、男子グレコローマン66kg級にうひゃあ。階級変えて出場するから、松本隆太郎選手がシードじゃないのはともかく。１回戦勝ち抜けたとしたら、いきなり第一シードの清水選手と試合って。これ、清水選手にもイヤガラセじゃないか…。
- 本日もルール解説があった。グレコローマンのコージョンは「胸を合わせないでプレーする」のも「消極的」とみなされて注意受けるらしい。まあ、グレコローマンの特殊性のためには仕方ないのか。
- そしてルール解説で、この２日間で初めて質疑応答で質問する選手がいた、と思ったら、松本隆太郎選手だった件。ちなみにこのルール解説の直後に試合だったのだが…。なんだ、余裕でもあるのだろうか、とこの時は思った。
- で、もう結果出ているから言ってしまうと。１回戦は固く勝利、問題の松本隆太郎選手と清水選手との対戦は、いきなり豪快に松本隆太郎選手が投げて、そのポイントで逃げ切って勝利。その次の準決勝…棄権。ありゃ。清水選手との試合後、ドクターストップかけたんだろうなあ。表彰台（準決勝敗退なので、３位）ではサポーター外していたけど、明らかに足は引きずっていたしなあ…。
- 表彰台では、準決勝で当たる予定だった柴田選手や、優勝した音泉選手*1に笑顔で談笑していたし、表彰台でも笑顔だったみたい*2だし（日本レスリング協会より）、本人、納得はしているのだろう。多分最初から途中棄権覚悟の上だったから、あんな質問ができるほど落ち着いていたのだろうし。→追記。２日前に痛めてたよ（日本レスリング協会より）。あいたたたたた。
- しかしまあ、清水選手には、そのせいでプレーオフもやらなきゃいけなかったし、結構迷惑だったと（言うな）。音泉選手も優勝インタビューで「隆太郎さんが清水さんを倒してくれたお陰なんで…」って言ってたしな。なんとも…。
- 流石にプレーオフでは清水選手が勝っていた…けど…。正直、音泉選手に出たコージョンは…どうなの。ちゃんと胸合わせてた気がするんだけどなあ。また、清水選手が、実は柔道で言うところの「ガチャガチャ組手」っぽい選手で、それやられると、大分組みにくいんだよねえ。柔道ではあまり褒められたことじゃないけど、レスリングだとどうなのかなあ。
- 男子フリースタイル60kg級…まさか、高谷大地選手が優勝するなんて思っていなかったよ。確か１回戦、０−６までいって、テクニカルフォールされる寸前だったんだよなあ…。そこから立て直して、逆に相手をテクニカルフォールにした後、今回第一シードの前田選手を２回戦で下し、決勝で高塚選手を下しているんだから凄い。前田選手や高塚選手の速い攻めを、よくもまああそこまで防げるもんだ…。決して２選手とも動き悪くなかったよ。特に高塚選手、勝ち上がり見てたら好調そのものだったし。流石にプレーオフでは体力尽きてたけど、まだ大学１年生だもんなあ。凄い凄い。
- ちなみに、日刊スポーツの記事にもあったけど、ずっとお兄ちゃんセコンドだった。実は同じフリースタイル60kg級の森下選手のセコンドもやっていたので、この日は大学の後輩セコンドデーだったらしい。とはいえ、流石に弟相手には、本当に嬉しそうにしていた。優勝の時、弟がジャンプして抱きついてきて、兄が頭わしゃわしゃしてた。ちょっと年離れているからか、仲いいねえ。後ろから「ブラコン」って言葉が聞こえてきたのは（略）
- 男子フリースタイル84kg級。松本篤史選手は、最大のライバル松本真也選手が準決勝で敗退したこともあって、優勝できたのだけれど…プレーオフがなあ…。松本真也選手に単純に力押しにいって、いなされたり利用して投げられたりしてた感。松本真也選手が上手いとも言えるのだけど。まあ、愚直に力押しするプレースタイルは嫌いじゃないけど。若干グレコローマンっぽいなあとも思う。松本真也選手を準決勝で負かした赤熊選手、本日は大分いい感じで試合進めていたので、勢いだったんだろうなあ。
- 女子55kg級。今日の吉田選手は負けるのかなあ…って思ってた。決勝、村田選手も終始押しっぱなしだったし。が…やっぱり最後に逆転しちゃうのね、吉田選手。いつも「凄い強い」で言って終わるのだけど、今回は…「やっぱり強いんだなあ」と。しみじみ。
